マイヤーレモンの価値を、地域の価値へ
ジモカンポイント
- 耕作放棄地を再生し、有機肥料と極力抑えた農薬でマイヤーレモンを栽培
- 学校給食やレシピを通じて魅力を発信
- マイヤーレモンの新しい価値を発見し、地域へ広げる拠点として加工場を整備
企業紹介
山口県岩国市由宇町神東地域。 瀬戸内海を望むこの地域では、高齢化や後継者不足により耕作放棄地が増え続け、景観の悪化や災害発生が懸念されていた。この耕作放棄地を再生し、もう一度地域に活気を取り戻したいという思いから開墾を始めた。 3haの耕作放棄地を再生し、2019年から約3年間で希少価値の高いマイヤーレモン約1,300本を植樹。農園は多くの方々に支えられながら、山口県の新しい果樹特産地へと歩みを始めた。 神東ファームでは、「レモンを販売するだけで本当に地域活性化につながるのか」という課題意識のもと、地域資源であるマイヤーレモンの付加価値向上と地域振興を目的として、自社加工場の整備に取り組んだ。生果販売は収穫期や市場価格、天候の影響を受けやすく、安定した収益や雇用の確保が難しいことから、単なる生産にとどまらず、地域資源に新たな価値を創出する体制づくりを進めた。令和8年7月には自社加工場を完成させ、これまで果汁利用が中心であったマイヤーレモンについて、果皮まで活用できるペースト加工技術を導入した。これにより、製菓、飲料、調味料など幅広い用途への活用が可能となり、その第一弾として「マイヤーレモンゼリー」を開発した。 また、加工場と併せて冷凍保管設備を整備したことで、収穫期に限定されることなく、年間を通じて原料を活用できる体制を構築した。これにより、生果の販売量が少ない夏場においても加工品を販売できるようになり、来訪者の増加や売上の安定化につながっている。さらに、加工作業や包装、出荷といった新たな業務が生まれ、空調設備を備えた加工場では年齢や体力に応じた働き方が可能となった。現在は3名が加工業務に従事しており、地域における新たな雇用の受け皿としての役割も果たしている。 3年前にはマイヤーレモンのゼリーが市内の学校給食に採用され、多くの児童・生徒が地元産マイヤーレモンを味わう機会を得た。これにより、地域農業や地元産品への理解を深める食育活動にもつながっている。さらに、ペースト加工技術の確立により、今後は飲食店や食品事業者への提案を進め、新たな商品開発や需要創出を図ることで、生産者、加工事業者、販売事業者など地域全体への経済効果の波及が期待される。こうした取組を通じて、マイヤーレモンの活用方法を地域へ広げ、持続的な地域活性化につなげる基盤を構築した。
企業PR
【神東ファームが目指す未来】 私たちの目標は、年間50トンのマイヤーレモンを生産できる体制を築くこと。 しかし、本当の目標は生産量ではない。 ・耕作放棄地の再生 ・地域資源の高付加価値化 ・通年型の仕事づくり ・新たな雇用の創出 ・学校給食を通じた食育 ・「瀬戸内マイヤーレモン」という地域ブランドの確立 そして、神東ファームで生まれた活用事例を地域へ広げ、地域全体の所得向上と活性化につなげること。 私たちは、この仕組みはマイヤーレモンだけでなく、全国各地の地域資源にも応用できるモデルになると考える。 【私たちが育てているもの】 私たちが育てているのは、マイヤーレモンだけではない。 地域資源の新しい価値、地域に新しい仕事を生み出す仕組み、そして、地域の未来である。 【マイヤーレモンの価値を、地域の価値へ。】 この言葉を理念に、神東ファームはこれからも「育てる」「加工する」「伝える」を通じて、地域とともに歩み続けていく。
会社の特長
採用情報
採用活動の特長
働いている人の特長
※掲載内容は変更となる場合があります。最新情報は各掲載企業の公式情報をご確認ください。
会社概要
株式会社 神東ファーム
柑橘類の栽培(マイヤーレモン)、観光農園
〒740-1432山口県岩国市由宇町神東10619番地4
神東ファームが目指しているのは、営利事業とボランティアの中間にある、地域の「駄菓子屋」のような存在である。子どもや地域住民、移住者など多様な人々が気軽に集い、意見を交わし、新たなつながりを生み出す場をつくりたいと考えている。マイヤーレモンや商品開発はそのきっかけであり、活動を通じて生まれる学びや交流、雇用、新たな挑戦の機会こそが地域に残る大切な価値である。神東ファームは、農業と商品開発を入口として、人と人が支え合う地域づくりを進めている。 マイヤーレモンの栽培や商品開発だけでなく、その活動を通じて生まれる「人とのつながり」を大切な価値と考えており、特に、小学校訪問や移住者との交流を通じて、その重要性を実感している。本年6月には地域の小学校を訪問し、学校給食で提供されているマイヤーレモンゼリーについて子どもたちから直接意見を聞いた。子どもたちの率直な感想や発想は、大人だけでは気づけない視点にあふれており、商品開発の新たなヒントとなった。 また、この取組は商品改良だけが目的ではない。子どもたちが自分の考えを発信し、それを地域の大人が真剣に受け止めることで、「自分の意見が地域に生かされた」という経験につながる。こうした体験は、地域への関心や愛着を育むとともに、将来の地域づくりを担う人材の成長にもつながると考えている。 7月には移住者との交流を行った。その中で、移住者にとって必要なのは住居や仕事だけでなく、困ったときに相談できる人や気軽に話せる仲間など、人とのつながりであることを改めて感じた。そこで神東ファームでは、農園や商品開発の場を地域に開放し、移住者と地域住民が自然に交流できる機会づくりに取り組んでいる。支援する側、される側という関係ではなく、共に活動する中で信頼関係を築くことを大切にしている。













